前回の記事では、せどりの説明や、その歴史と現在の状況、さらに色々な種類のせどりがあるという話をしました。
そのメリットとデメリットは何か?という事について、お伝えしようと思います。
目次
せどりの特徴~そのメリット・デメリット
せどりのメリット
まずは最初に、せどりのメリットをいくつか挙げてみようと思います。
1.再現性~誰がやっても稼げる可能性が高い
例えば、プロ野球選手は、誰でもなれる職業という訳ではないですよね。
たとえどんなに野球が好きでも、生まれ持ったセンス、才能、運動能力といったものに恵まれていなければ、プロとしてお金を稼ぐことは難しいと思います。
サッカー選手も、音楽家も同じです。やはりセンスと才能が要求されます。
ちょっと極端な話をしましたが、もう少し裾野を広げて、考えてみましょう。例えばお医者さんはどうでしょうか?
やはり誰でもなれるという訳ではないですよね。しっかりと勉強をして、大学受験を突破し、国家資格を得なければなりません。それほど簡単なことではないと思います。
同様に弁護士さんもそうでしょう。
では、システムエンジニアはどうでしょうか?当然ながら、PCやプログラムについての深い専門知識が必要不可欠でしょう。「今日からエンジニアになりたい。」そう思い立ったとしても、おそらく、すぐには無理でしょう。地道な勉強や、経験を積まなくてはなりません。
さてせどりはどうでしょうか?
「今日からでも、誰でも出来ます。」
実は、せどりは、「やろう!」と決心したら、すぐにでも始めることができます。
もちろん、amazon に登録してアカウントを作ったり、仕入れに行って、商品となるものを集めてきたりと、必要最低限の準備には、多少の時間が必要です。
しかし、世間一般のその他の職業に比べれば、その準備期間は、圧倒的に短くて済みます。
早い人ならば、1日目に amazon に登録をしてアカウントを作り、二日目に仕入に行って商品を出品し、 3日目で商品が売れて利益が出る(これはもちろん、なかなか運がいい場合ですが)。
他の仕事や商売と比べると、利益を上げられるようになるまでにかかる時間の短さは、非常に大きなメリットとなります。
そして、せどりにはなんら資格も必要がありません。例外的に、古本を買い取りするような場合などは、古物商の資格を取る必要がありますが、ブックオフなどのお店から仕入れをする場合には、そのような資格もいりません。
そしてせどりは、「才能がなければ稼げない。」などということはなく、ごく普通に読み書きができ、日常生活で必要なことを、問題なくこなすことができる程度の能力があれば、
すぐにでも実践でき、利益を上げることが出来ます。
もう少し具体的に言うと、大型スーパーや量販店などへ行って、処分品セールになっているようなワゴンコーナーを見つけ、それらの商品のバーコードの番号を、スマートフォンの数字キーで打ち込み、アマゾンの現在の相場をチェックし、相場よりも明らかに安いものだけを、見つけて購入すれば良いのです。
そこには、特別な運動能力も、学力も、全く必要なく、おそらく小学校4年生の子供でも、実践実行することができるでしょう。
仕入れた商品は、アマゾンを通して販売するのですが、amazon は非常に集客力が高く、あなたが仕入れた商品に、需要がありさえすれば、特に何かしなくても勝手に売れていきます。
あなたは売れた商品を、慎重に梱包し、お客様のお届け先住所へ郵送すれば、全ての作業が完了です。(FBAという、アマゾンの商品発送サービスを使えば、自分で発送作業をしなくても amazon が商品を配達してくれるというシステムもあります。)
つまり、普通に生活を送ることができる人ならば(読み書き、 買い物、郵便を出す、パソコンでネットを見る等の事が普通に出来れば)、
少しがんばれば、必ず利益を上げられるようになります。
これがせどりの大きなメリットの一つです。
2.即効性~結果が出始めるまでの時間が短い
せどりと並んで人気があるネットビジネスといえば、アフィリエイトや、FXなどの投資があります。
これらは、成功すれば大きく稼げる反面、結果が出るまでにものすごく時間がかかる、という特徴があります。
それに対してせどりは、先にも少し例を挙げましたが、上手くやれば、開始3日目にでも、商品が売れて、利益となる可能性があります。
「すぐに結果が出る。」という事は、物事を継続する上で、そのモチベーションの維持に大きな効果があります。
つまり、あなたが諦めてしまう前に稼げるようになっている可能性が他のビジネスよりも高いのです。これもせどりの大きな利点であり、特徴の一つです。
3.参入障壁の低さ~誰でも始められる
1で、お伝えしたせどりのメリット「再現性の高さ」と少々重複する部分がありますが、せどりというのは非常に参入障壁が低いビジネスです。
分かりやすく、それがどういうことかと言うと、「誰でもせどりを始められるということです。」
起業するに当たり、資格が必要だったり、商売の種類によってはお店が必要だったりと、商売を始めるためには、色々と準備をしたり、その権利を取得したりと、乗り越えなければならない壁があります。
具体的には、その仕事をするために必要な能力を身につけたり、開業のための資金を集めたりしなくてはなりません。
先にもお伝えした通り、せどりは、やろうと思えば小学校4年生でもできる程、一つ一つの業務は簡単です。また、実店舗を運営する時のように家賃がかかるわけでもないので、開業資金として必要なものといえば、仕入れの資金くらいのものです。
極端な話ですが、100円の物を10個仕入れて開業するとすれば、わずか1000円からせどりを始めることもできます。(実際にはもう少しお金を持っていた方が、もちろんせどりがやり易くなります)
4.低資金から始められる
メリットその3で、既に書いてしまいましたね。普通商売にはある程度の軍資金が必要ですが、せどりは非常に低資金からでも開始することができる、庶民に優しいビジネスモデルです。
もちろん、種銭は、なるべくたくさん持っているに越したことはありません。
せどりでも、資金力があればあるほど、おいしい仕入れが出来たり、大きく稼ぐことができたりするという事実はあります。
それでも上手くやれば、わずか5万円から初めて、 半年後にそれを100万円にするというようなことも不可能ではありません。せどりは小資金で回しているうちは、仕入れを厳選することができるので、かなり利益率が高くなるという特徴があります。
また、最初に、ある程度の仕入れ資金を作る方法というのもありますので、いずれ紹介ができたら良いなと思っています。
5. いろいろな種類のせどりがある
昨日の記事でも、少し書きましたが、せどりにはいろいろな種類があり、
様々なジャンルを扱うことができます。古本もあればゲームもある。CDやDVD、おもちゃでも出来ます。家電が好きな人は、家電を専門的に取り扱うのも良いでしょう。
オシャレが好きな人は、アパレルせどりが向いているかもしれません。
つまり自分が好きなジャンル、興味を持って楽しめる分野の商品を扱うことが可能なのです。
ジャンルだけではなく、「新品」を扱うか「中古」を扱うかを選ぶこともできます。
夜遅くまで仕事をして、帰りに商品を仕入れようとしても、「もうお店はみんな閉まっているよ。」
というような方でも、ネットで購入する「電脳せどり」ならば、
チャレンジすることが可能なのです。ちょっと極端な例ですが、家から一歩もでないで、せどりで稼ぐことも可能なのです。(この場合、売れた商品の配達は、amazonのFBAシステムを利用・あるいは運送会社の方に、発送商品の集荷に来てもらいます。)
これもせどりというビジネスの大きな特徴の一つです。
「デメリット」
今度は、せどりのデメリットについても考えてみたいと思います。今までせどりの良い点ばかりを挙げてきました。
ひょっとしたら、「おいおいおい!せどりいいな~。おっしゃ!すぐにでも始めよう!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
ちょっと待って下さいね!
物事には必ず、「光と影」「陰と陽」があるものです。いい面があれば、当然その反対面もあるのです。
1.参入障壁の低さ
「あれ?これってさっき、メリットの方で書いてなかった?」
そう思われた方もいらっしゃると思います。
はい。確かに私、せどりのメリットとして、この参入障壁の低さを、挙げさせていただきました。
「せどりは誰でもできる。それはメリットです。素晴らしいことです。」
そうです。誰でも、やろうと思えばできるのです。
あなたが稼いでるのを見た、お隣のBさんも、せどりをやろうと思えば、すぐにでも開始することが出来るのです。
つまりせどりは、誰でもできるがゆえに、時間の経過とともにどんどんライバルが増えていく、という特徴があるのです。
なので、いつまでもみんなと同じことをやっていれば、どんどん利益率が下がり、稼げなくなってしまうのです。常に、あなた独自の仕入れ先や、商品などを開拓・研究するなどの努力を続けることが、安定して、長期間利益を出し続けるために必要となってくるのです。
2.労働収入
せどりというのは、労働収入です。
資産型の収入とは違います。
これはどういうことか?わかりやすく、たとえて表現すると、
「常に自転車をこぎ続けなければならない。こぎ続けなければ稼げない。」ということです。
(間違っても自転車操業という意味ではありませんよ!)
常に仕入れ続けなければ、売るものがなくなってしまいます。商品がなくなれば当然売り上げは落ちていきます。せどりは常に、労働を続けていかなくてはならないのです。
資産型の収入として、ぱっと思いつくのは、不動産の収入でしょうか。
例えば、大家さんになれば家賃収入が毎月、特に何もしなくても入ってきます。
(もちろん、トラブル対応や修繕などの仕事はあります)
アフィリエイトも、一度稼げる仕組みを作ってしまえば、最低限のメンテナンスだけで、ある程度稼ぎを維持することができるでしょう。
せどりには即効性があるという、メリットがあると先にお伝えしました。
しかし、すぐに売り上げが上がるということは、すぐに売り上げが落ちるということでもあるのです。
残念ながらデメリットとして、働くこと、つまり仕入れをやめたら、売上も落ちてしまうという特徴をせどりは持っているのです。
3.作業量の多さ
せどりは小学校4年生でもできると書きました。
この言葉に嘘はありません。
一つ一つの作業はとても単純で簡単なものばかりです。
ただし、とても単純で簡単な作業を数多くこなして、初めて売上となり、 利益が出るのです。
具体的にせどりの作業を少し挙げてみると、
商品を仕入れる
仕入れた商品を検品する
amazon に、出品する
価格の改定など、在庫の管理をする
商品が売れたら、お客様に発送する
お客さんの質問など、メールの対応をする
これら一つ一つの作業は、細かく分解していくと、小学生でもできるような簡単な作業です。
しかし簡単な作業とはいえ、とても多くのタスクを着実にこなさなくてはなりません。
そのためせどりは、思った以上に忙しいのです。
これはせどりの大きなデメリットの一つです。
ですので作業を効率よくこなすために、色々なツールなどが開発されています。
いずれ、それらのツールや、業務を管理するために有効な手段なども、お伝えしていければ良いなと思っています。
以上、今日はせどりの特徴、そのメリットとデメリットについてお伝えしました。
これからせどりを始めたい方へ
用意するものや、仕入れの方法について
せどりを始めると、うまくいかないこと、大変なことも多くあります。
しかしそれでも、自分の力で稼ぐことができるという充実感や、
実際に利益が出た時の喜びは、
そうした苦労が吹き飛ぶほど、大きなものでした。
せどりというものが、どんなものなのか。ちょっと興味が湧いて、このページにたどり着いたという方もいらっしゃると思います。
そして、もしも「ちょっと私もやってみようかな?」
と、この記事を読んで、思われた方がいらっしゃったら、
私はとても嬉しく思います。
そのような皆さんのために、「せどりを始めるには?必要な物用意しよう。」
という記事を書いてみました。
それから、もう一つ、
「どのように利益の出る商品を仕入れたら良いのか?」
という部分が、この記事を読んで、みなさんい具体的に想像してもらえたら
いいなと考えて書きました。
ぜひご覧ください。