先日は、「せどりとは何か?」という事や、
「ビジネスとしてのせどりの特徴」をこのブログで取り上げました。
さて今日は、もう少し踏み込んで、「せどりにはどんな種類があるのか?」という内容の話をしてみたいと思います。
目次
新品せどりと中古せどり~それぞれの特徴を比較する
せどりを、扱う商品のコンディションで分類した場合、「新品せどり」と「中古せどり」の2つに大別できます。
中古せどり
もともとせどりとは、古本の転売から端を発した言葉であることは、皆さんもよく知っていらっしゃると思います。
古本は中古ですから、当初せどりといえば、「中古品を扱う」というような認識がありました。
現在、本以外にもCD・DVD・GAME・ おもちゃなどから、家電やカメラパソコンに至るまで、ありとあらゆるジャンルの中古せどりが、幅広く行われています。
中古自動車の販売(転売・ せどりとやっている事は同じですね)や中古の厨房機器の販売など、規模の大きなものは、立派なビジネスとして確立していますね。
リサイクルショップを個人で、店舗無しでネットで行えば、「せどらー」といった感じでしょうか。
それでは、中古せどりのメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリット
1.利益率が高い
中古せどりのメリットの代表的なものがこれです。例外はあるものの、概ね新品せどりに比べ、中古せどりは利益率が高いです。
もちろん中古品を非常に高い値段で販売するお店もありますが、逆にただ同然で仕入れられるお店もあったりして、とても面白いところです。
そして、リサイクルショップでも、あるジャンルの商品はとても高いのに、違うジャンルの商品は、値付けが非常に安い。そういったことが多々あります。
当然私たちせどらーは、アマゾンの相場より安いものしか仕入れ(購入) できないわけで、中古せどりで、 この「相場より安く仕入れる」ということを繰り返していると、後から振り返ってみた時に、「利益率高いな。」という結果になることが多いです。
2. 安定感がある
これは、後であげるデメリットと表裏一体なのですが、中古の仕入れは基本的に一点物ばかりです。同じ商品を何度もリピートして仕入れをする、という事はあまりありません。
中古なので、同じ商品でも使われ方によってコンディションが激しく異なり、全く同じものはただ一つとして存在しないのです。
なので中古で、在庫を持つ場合、基本的には1点物を数多く揃えることになります。
そのため、例えば一つの商品が暴落してしまったり、全く売れなくなったりしても、在庫全体で見たときの影響は、非常に低く、リスクに強いわけです。
逆に新品では、全く同じ商品を100個仕入れた場合、万一それが売れなかったり、相場が暴落してしまえば、受けるダメージは、それなりに大きいわけです。
そういった意味で、中古品を扱っていて、かつ在庫力があるせどらーは、比較的リスクに強く、安定感のあるビジネス運営ができると言えます。
3.伝家の宝刀「買取り」
中古せどりの大きなのメリット・可能性が、「買取」です。
買取とは、店舗から購入するのではなく、直接、消費者(一個人) から、 不用品などを
買い取って、仕入れをすることです。
個人がこの買取を行うためには、古物商の認可を取得することが必要になってきますが、 もしも買取を自分でできるようになると「店舗から仕入れなければならない。」という、大きな縛りから抜け出せる訳です。
間を仲介する業者が、一つ減るわけですから、さらに利益率の向上が見込めます。もちろん買取の難しさや、デメリットもありますが、 これは大きな可能性を秘めた、中古せどりのオプションの一つだと思います。
デメリット
さて今度は、中古せどりのデメリットについても考えてみましょう。
1. 商品が1点物のため、リピート仕入れ・ 大量購入が難しい
さて先ほど、申し上げました通り、中古での仕入れは、基本的には、一点物ばかりになっていきます。
新品の仕入れの様に、「同じ商品を10個仕入れて販売する。」とか、「全部売れてしまい在庫がなくなったので、さらにもう5つ同じ商品を買い足す(リピート仕入れ)」というやり方は出来ません。
もちろんそれが故に、中古せどりはリスクが低く安全性が高いのですが、利益を一気に増そうと思った際に、「新品せどりの方が、労力が少なくして、爆発力がある。」といった事もあります。
2.手間がかかる
「検品てしんどいわ~」
中古商品は、仕入れた後に「検品」と「クリーニング」が欠かせません。
例えば本ならば、中をチェックして、書き込みやアンダーラインなどがないかどうか?
おもちゃならば、付属品は全部揃っているかどうか?
といった検品作業。そして出荷前に、商品のほこりを落としたり、汚れを目立たなくするためのクリーニング作業が必要です。
これらの作業は思った以上に手間がかかり、とても大変です。
新品せどり
さて、今度は、新品せどりの特徴について考察してみましょう。
メリット
1.検品・クリーニングの手間がほとんどいらない。
一見すると大した事は無さそうですが、これ、実はかなり大きいです。
せどりって、一つ一つの作業は、小学生でもできるほど簡単なことが多いのですが、その簡単な作業が、とても沢山あるため、意外と時間がかかるのです。
私は、元々は中古本のせどりからスタートしたので、扱う商品を新品メインに切り替えた時、その検品とクリーニングの「楽さ」に感動したのを覚えています。
新品なので、付属品は当たり前ですが、全部揃っています。有難いですね。
ただ、店舗仕入れの場合、実際にお店に並んでいた商品を購入してくるわけで、たまにお客さんが開封してしまっているものもあります。
そういったものを売ると「開封済みの商品で、新品ではなかった。」などのクレームが入ってしまうこともあるので、注意しなくてはいけません。
開封品は、よく観察すると「これ、何かおかしい。」というような、直感的(第六感的な?)な違和感を感じられるようになりますので、慣れて来れば、 ほぼ避けることができます。
ですので、新品商品でも最低限の検品は必要ですが、中古にかかる労力とは比べ物になりません。
2.同じ商品を複数買いできる。リピート仕入れができる。
これも新品せどりの大きなメリットの一つです。
中古では、なかなか同じ商品を何個も購入するということは難しいのですが、新品の場合はこれができます。
私も、8割引で投げ売りされていた、浄水器のカートリッジを100個ほど仕入れて売ったことがあります。この時は、20個ほど仕入れて、それがなくなると(売れてしまうと)、また20個仕入れて帰ってくるという、リピート仕入れをしました。
こういう商品を見つけると、思わずニコニコしてしまいますね。新品せどりの醍醐味のひとつだと思います。
3.回転がはやい
そして、新品せどりの特徴として、「商品の回転が早い」というのがあります。つまり、出品した後、売れるまでの時間が短いのです。中古と比べると売れ足が早いです。
仕入れ資金の回収が早くできる為、キャッシュフローが安定します。新品せどり最大のメリットです。
例えば一例として、私が昨年12月19日に仕入れ(新品せどり)をしたのですが、
デメリット
では今度は、新品せどりのデメリットや注意点について見てみましょう。それはすなわち、メリットの裏返しでもあるのです。
1. 仕入れの仕方によっては、リスクが伴う
先ほどは新品せどりのメリットとして、「複数まとめ買いができる。」ということをあげました。
ただこれ、失敗すると非常に痛いですよね。
例えば、100個まとめて買った商品が、突然アマゾンの相場が下がってしまい、全然売れなくなった、というような事態も起こらないわけではありません。
なので、その商品が、「必ず売れる・捌ける」という確信が得られないうちは、大量買いは避け、まずは2、3点購入し、「売れるかどうか様子を見る。」という慎重な姿勢が、必要だと思います。
2.仕入単価が中古よりは高い・利益率が低い
新品せどりは、中古せどりに比べると、利益率が低くなる傾向があります。
仕入れ先は、一般の店舗だったり、ネットショップになります。
皆さんもご存知の通り、普通のお店は、大抵の商品は定価や、10%割引などの価格で販売されていますよね。
よほどのことがない限り、80パーセントオフや、90パーセントオフ、などの価格で売られていることはありません。
そんな中から、仕入れをするわけです。
当然ながら、仕入れ価格は、中古のそれよりも高くなり、利益率も下がるという特徴があります。
どちらのせどりがおすすめ?
新品せどりと中古せどりの特徴とそれぞれのメリット・デメリットを、簡単に説明してみました。
すでにせどりに取り組んでいる方は、個人個人、各々の戦略や、スタイルがある程度確立されていると思いますので、
「これから初めてせどりにチャレンジするという方が、どちらに取り組んだほうが、成果が出やすいのか 」という視点で、私なりに考察をしてみたいと思います。
新品せどりの方が、やや始めやすい
両者それぞれ、メリットがあるため、一概にどちらが良いということは、正直言いまして、ありません。個人個人の適正や、好みの問題で、新品に向く人、中古に向く人、あるいは両方出来る人、それぞれいると感じます。
ただ、初心者が取り組みやすいのは、新品せどりの方だと思います。
せどりは、一つ一つは簡単でも、かなりたくさんの作業をこなさなくてはならない仕事です。
なので慣れないうちは、 「膨大な作業量が必要」というふうに感じてしまい、「せどりめんどくせえ」となって、挫折してしまう方が、一定数いらっしゃいます。
商品の検品とクリーニングは、かなり時間と労力がかかる部分なので、それが必要のない新品せどりは、中古せどりよりも、 取っかかりとしては、敷居が低いのです。
Amazon に出品する際にも、中古商品の場合は、その状態について「外箱あり。商品は、若干の傷やスレはありますが、概ね綺麗な状態です。」
などと、1品ごとに適切な説明をくわえなくてはなりません。
これが新品商品の場合、「新品未開封商品です。」という1文を、何も考えずにコピペすればいいので、非常に楽です。
それらの事を考えますと、私が、これからせどりを始める皆さんに、最初にオススメするのは、「新品せどり」ということになります。
もちろん、「私は中古が好きだから中古から始めたい。」という方は、中古から始めても全然オーケーです。 しっかりとやる事をやれば、どちらでも、問題なく稼げると思います。
そして、「まずは実際にやってみる。」 「あまり難しく考えずに、とりあえず行動してみる。」というのも、 ありかなと思います。 少しずつ、色々な経験を積む中で、あなた独自のせどりスタイルが築かれていくと思います。
まとめ
今後も、「せどりを始めてみようかな。」と考えている皆さんに向けて、参考になる記事を書いていこうと思います。
そして、「せどりをやっているけど、いまいち成果が出ない。」という皆さんにも、
アシストができたらいいなと考えております。
せどりの手法・仕入の方法(テクニック)
良いものを仕入れる事さえ出来れば、あとは丁寧に確実に
作業を進めればよいだけ、勝負にほぼ「勝った」とまで
言えると思います。
こちらの記事では、せどりの基本的な仕入の方法をジャンル別に分けながら、
説明してみました。
それではまた。せどり大好き、ゆうがお伝えしました。