せどりの手法は、【セールせどり】です。簡単と書きましたが、未だに私のメインの手法でもあり、突き詰めれば突き詰める程奥が深いなとも感じます。
「せどりの始め方~月収10万円に挑戦しよう!」というテーマに沿って、
せどりに必要な装備から、
Amazonでの販売の方法(出品アカウントの登録方法)
そして、実際の仕入れの場面で使用するせどりアプリの使い方まで、
順番に解説をして来ました。
今回は、実際に仕入をする際に、これから始める未経験、あるいは初心者の方が、
一番成果を出しやすいであろうせどり(仕入)の手法、【セールせどり】について、
簡単に解説&説明をしてみます。
目次
セールせどり~初心者におすすめの手法
セールせどりと言うのは、言葉の通り、
購入(仕入)して、アマゾン・ヤフオクなど、自分の販売出来る
プラットフォームで、高く売って利益を得るというせどり手法です。
初心者におすすめと言いましたが、
私は未だにこの手法がメインです。
これさえ出来れば、取り敢えずせどりで飯を食っていく事も
出来ると思います。
せどりは、【安く買って高く売ること】が基本中の基本ですので、
セールによって、通常(相場)より、安く販売されている
商品を購入するという事は、基本に忠実で、理にかなった仕入れ手法と
言えますね。
なお、その他の代表的なせどりの手法は、
こちらの記事にまとめました。
https://www.xn--b9j2a1g.xyz/sedori-zyanru/
セールせどりの特徴
メリット
まずは、セールせどりの利点から見ていきましょう。
低リスク
セールで安く仕入れられればられるほど、リスクが下がります。
例えば、新品の商品をセールで300円で仕入れて
1000円で販売しようと考えていたとします。
つまり、仕入れ時点ではアマゾンの新品最安値が1000円程度でした。
しかし、その後徐々に相場が下がって800円の時に売り抜けたと
します。利益率は想定よりわるくなりますが、ちゃんと利益になっています。
600円まで下落しも、まだ損はしなくて済みそうです。
この辺りは、【どのくらいのランキング(需要)で、
いくらまでの粗利なら仕入れる】という自分のルール(仕入基準)を作って
仕入れをしていく事になります。
もともと商品を安く買えているので、
その後相場が下がった場合の値下げ争いにある程度は対応でき、
低リスクなのがセールせどりの特徴です。
仕入れをすれば、売れ残って在庫の山を築く等という事は、
そうそう無いはずです。
これがプレミアせどり【定価で購入して、定価以上のプレミア価格で販売する手法】
だと、相場が暴落してしまった場合は、
もれなく損切り(定価以下、つまり仕入れ値以下でも売り切って
とにかく現金を回収すること)という事態に陥ります。
慣れればそういう事態にはそうそう陥ることはありませんが、
仕入れの判断は、セールせどりよりは難しいです。
利益率が高い
これは仕入基準ややり方にもよるので、
必ずそうとは言い切れませんが、一般的にプレミア系の手法より、
利益率は高くなる傾向があります。
少なくとも私の場合は、セールせどりで仕入れた商品の方が、
プレミア限定品せどりで仕入れた商品より利益率が高い事が多いです。
資金が少なくても始められる
低資金から始める事が出来ます。
プレミア転売系は、どうして仕入単価が上がってしまいます。
上手くやれば、楽に効率よく仕入が出来る良さがあるのですが、
ある程度資金力がないと厳しいです。
セールせどりは「資金1万円から始めてコツコツと倍、倍に増やしていく。」
という事も可能です。まあ、みんな大抵は稼げるぞと確信できた段階で、まどろっこしく
なって、がばっと資金(仕入に)つぎ込むんですけどね。
デメリット
次はセールせどりの欠点についても考えてみましょう。
常に価格競争
これは、セールせどりに限らないですし、
そもそも物販全体に言えることかもしれません。
半ば運だのみの仕入
例えば、新品の商品を量販店のワゴンセールや、割引の値札のものを探して
サーチして仕入れるというスタイルでせどりをしているとします。
毎回何店舗かルーティーンでまわったり、新規店舗を開拓してまわるにしろ、
「タイミングよくセールをしているお店があれば、仕入ができる。」
という半ば運頼みの仕入をくり返す状態になってしまう事があります。
なので、そうならないために、店舗リサーチや商品リサーチをして、
日々せどりの技術を磨いていく事が必要です。
1つでも多くの商品をサーチしてみるという事が一番大事です。
上記のような悩みは、ある程度せどりで売上が出て来て、
「より大きく稼ぐには?」とか、「このままの状態で、この先ずっと稼いでいけるのかな?」
といった段階に来て感じる種類の悩みだと思うので、
まず初めは、こんな事はまったく考える必要はありません。
宝さがしのつもりで、がんがん仕入に繰り出しましょう。
セールの種類
店舗やモールのオープニングセール、閉店セール、
盆休みやお正月、ゴールデンウィークなど、季節ごとのセール、
決算セール(期末・月末のセール)、
常時開催のワゴンセールや在庫処分セール。
通常の棚にひっそりと紛れ込んだ割引(処分)価格の商品、
ありとあらゆるセール(割引)が仕入対象です。
セールを見つけたら、どんどんリサーチして行きましょう。
代表的な仕入候補店舗
無数にあります。
自分だけの仕入店舗をがんがん開拓して行きましょう。
とにかくありとあらゆる店舗が仕入先候補になります。
まずは、自分が得意な店舗がをいくつか作りましょう。
ここでは、代表的なものだけ挙げてみます。
セール仕入の注意点
セールには2種類あります。
私達が仕入をして利益が出せる程安い商品ってどんな商品だろう?
と考えると分かりやすいのですが、
ちょっと安い程度じゃ全然ダメなんですね。
基本的には、お店が「仕入れ値以下でもいいから、
もう処分した方がいい。」と判断して、
かなり思い切った値下げをしてくれている様な商品が、
私達の仕入対象になります。
なので、本気の在庫処分セールほど
せどりの仕入には美味しいと言えるでしょう。
逆に、セールという形でお客さんを呼び込んで、
沢山売りたい!という、店舗さんが利益を求めて行うセールもあります。
この場合は、安売りの派手なポップなどを見て、期待感は高まりますが、
いざ検索してみると、「どの商品もアマゾンの方が全然安い。」
などという事が、実は結構あります。
というかそういう事の方が多い気がします。
見た目安い商品が混在しているセールもよくあります。
慣れてくると取れそうか、そうでないか、なんなく分かったりもするのですが、
「ないだろうな~。でもひょっとしたら。」とダメ元で調べると取れる事もあるので、
最初はセールを見つけたら、取り敢えず仕入れられる商品がないか、
サーチしてみる事が大事です。
仕入基準に達しないものの方が圧倒的に多いです。
なので、とにかくあきらめずに、めげずに一つでも多くの商品、
1つでも多くのセール現場をチェックする事が必要です。
私達が仕入れられる本でも、ブックオフは十分利益を出す事が出来ます。そういう意味では、お互いウィンウィンの関係が築けそうですが、
ブックオフさんは近年あまり積極的なセールをしていない様ですね。
(一部店舗を除く)
同一商品の大量購入は慎重に
例えば、仕入できる商品がまとめて10個20個、時には100個以上、在庫がある場合があります。
ある程度経験を積むと全部仕入れても大丈夫か否か、判断がつくのですが、
慣れないうちは2,3個、自信がなければ1つだけ、お試しで仕入れてみて、
売れたら再度購入しに行くというスタンスでいいと思います。
ひょっとしたら、次に行った時には全部なくなっていて
悔しい思いをする事もあるかもしれませんが、
初期段階、資金が少ない段階では、そういう慎重さも必要です。
ワンランク上のセールせどり
参入障壁が低い(誰でも出来る・始められる)のが、
せどりのいいところでもあり、欠点でもあります。
当然ながらライバル(同業者)の数も増えて来ていると
思います。
行き詰る場面も出てくるでしょう。
そういった時に出来る対策を少し考えてみました。
これから始める方や、初心者の方が見ていらっしゃるページだと
思いますので、ものすごくベタなものを中心に解説して行きますね。
どんどん自分だけの洞察や、仕入れ技術も作れるようになるはずです。
店舗のリサーチが非常に大事です。
自分が仕入に行くお店ごとの特徴をよく研究しましょう。
値札の特徴
トイザラス
例えばトイザラスでは、基本的に値札の末尾が9ですね。
2999円とか1999円とかいう具合です。
これがスタンダード、店舗の標準小売価格です。
なんらかの形で標準と異なる、値引き商品は
2998円とか、1998円など、末尾が9以外の数字になります。
2997円とかだと、広告の品、注目の品、
996円とかだと、一旦値引きしたのが更に売れ残った商品です。
なので、基本的に末尾が9と6の商品はチェックした方がいいでしょう。
末尾7は、店舗が売りたい商品なので、時間があればチェックでいいと思います。
ゲオ
ゾロ目は値引き品です。基本ですね。
999円とか1999円、2999円、3999円などです。
自分は、ゲオはプレミア系の仕入の時によく利用するのですが、
行ったついでにワゴンと、こういう値札だけはチェックしています。
ブックオフ~私の過去の例
もう随分長くブックオフに行っていないので、今もそうなのか
自信がありませんが、ブックオフの単品管理をしていない商品の
値札は三か月ごとに色が変わります。
1月~3月 | 黒 |
4月~6月 | 緑 |
7月~9月 | 水色(青) |
10月~12月 | 赤 |
なので、私が初心者で目利きなんか全然出来なかった頃やっていた事を
書きますと、
例えば本日は丁度いい具合に7月1日です。
今日から店頭に並ぶ商品や、値下げで上貼りされる値札は水色(青)になります。
新しく買い取られて並んだ商品は、まだ他のせどらーさん達が検索していない
確率も高く、取れる確率が上がります。
なので、7月の初旬などは、私は水色(青)の値札ばかり、
サーチ(検索)していました(笑)
これが今も使用できるかどうかは分からないですが、
値札には非常に多くの情報が含まれていて、
それを解読する事が店舗攻略の第一歩に繋がりますので、
分析する癖をつけましょう。
なお私は、せどりを始めた当初は、
専ら、ブックオフの半額セール狙いでした。
あわせてお読みいただけると嬉しいです。
損切り・値引き・セールのタイミングに関する特徴
店舗仕入を攻略する際、まずは値札の特徴に注目します。
仕入れをする際に非常に有利になります。
分かりやすい一例を考えてみました。
毎週水曜日ごとに値段がどんどん安くなるリサイクル系の衣料品店さんが、
一時期話題になりましたよね。ドンドンダウンというお店です。
私はこのお店を仕入れで利用した事はないので、
あくまで参考例ですが、
もしも仕入で利用するならば、
月曜、火曜日に行くよりも、毎週水曜日に行った方が、
いい仕入が出来る可能性が上がると思います。
値引きの直後であればある程、
まだライバルに荒らされていない可能性が高いので、
良い仕入に繋がり易いですよね。
私の経験~イトーヨーカドー
これは、数年前まで私が得意としていたやり方(ゲームせどり)です。
現在はイトーヨーカドーさんのゲームコーナーのあるお店は
かなり少なくなってしまいましたね。
なので、今このやり方はあまり有効ではない(現在は値引きのタイミングも
変わっている可能性あり)のですが、考え方の参考にはなると思いますので、
挙げてみます。
ゲームに限らず、商品は新作が常に出て来ます。
例えば今ならば、ドラクエ11が間もなく発売となりますね。
すると、店舗では旧作を値引きして販売する事があります。
この場合だとドラクエ10とか他過去作品です。
お店の場合は、店舗の展示スペースに限りがありますし、
旬がすぎた商品は売れ脚が落ちるので、
値引きをして資金を少しでも回収し、鮮度の高い、売れる商品を置けるスペースを
確保しようとします。
その様にして、常にお店の在庫が魅力的であり続けるように
努力をします。
そこに我々の仕入のチャンスが生まれる訳です。
実は、新作が注目されるタイミングでは、
旧作の需要も掘り起こされて、ある程度売れ脚が上がるんです。
次回作が出る程のメジャーなタイトルの旧作は、
Amazonの相場で出品すれば、ほぼ100パーセント売れて行きます。
当時私は、イトーヨーカドーやイオン、西友など
大手の量販店さんをメインに回っていました。
どのお店も旧作を値下げして来るので、
新作が出るゲームに関してはしっかりとチェックしていました。
中でも、イトーヨーカドーさんは、当時値下げのタイミングが一番早かったです。
発売の1か月前~20日前には値下げが始まったかと記憶しています。
なので、一店舗で値下げをキャッチしたら
まずそのお店の在庫を全部購入し、次々と他のイトーヨーカドーさんも
回ります。
このやり方で、効率よく数十個~100個程度(もうちょっと買っていたかもしれません)、
1日~2日で仕入れていました。
自分が全部買ってしまえば、他のせどらーさんは値下げの販売があった事に気づかないだろうから、ライバルも増えなくて、いいやり方だなと思っていました(微笑)。
この様に、店舗ごとに値下げのタイミングに特徴が
あります。それが読めれば仕入が楽になります。
また、売り場やジャンルによってもそのタイミングが異なりますし、
同じ系列店舗でも、店ごと、売り場(ジャンル)ごとに、
値下げが早い傾向のある支店と、おそい支店があります。
同じ系列でも店舗や担当者ごとのクセをしっかりと把握しておくと、
後々楽になります。
こういった事は、日々店舗をまわって行く中で
自然と覚えて行けるものです。
ただ、漠然と何も考えずにまわっていては、
いつまで経っても効率が上がらないので、
名探偵コナンにでもなったつもりで、
店舗の特徴や、売り場担当者さんの特徴など、
ささいな事でも観察していく癖をつけましょう。
系列店舗内での差異もしっかり頭に入れて行こう
ちょっと全項目と被るのですが、
系列店舗ごとの特徴に関しての追加です。
大きな量販店さん、例えば西友さんでも、支店ごとに
品揃えが全然違いますよね。
この辺りもまわっていれば自然に覚えられます。
中でも、仕入れに繋がるような思い切った値引き販売コーナーが
たまに(半年とかの期間でしょうか)出来ることがあります。
その際、商品がダンボールに入っているような大型商品のラベルなどをよく観察してみると、
それらが、他の地域のあちこちのお店から集められたものである事があります。
こういうお店は、自分の場合は、その地域の基幹店舗と位置付けて、
定期的な店舗巡回の日程に必ずいれる事にしていました。
同様に、値下げのタイミングが早い傾向のあるお店も、
これから順次狙っていく商品を早い段階でしぼる事ができるので、
要巡回店舗として、定期的にスケジュールに組み込んでいました。
より効率よく仕入れるために、
「どのような店舗巡回のスケジュールやルートを組むか。」
は、せどらーさんごとにセンスや個性、戦略があって、
とても面白いところですね。
直営orフランチャイズ
どんどん店舗をまわっていると、
「同じ○○だけど、ここはなんか他のお店と雰囲気が違うな・・。」
みたいに感じる事があります。
もちろんお店の店員さんの雰囲気が違うだけという事もありますが(笑)
その違いが、直営店とフランチャイズ店の違いである事もあります。
例えば、ブックオフにも直営店と、フランチャイズがあります。
フランチャイズ店舗は、経営者さんのカラーが出やすい印象があります。
だから、セールや値付け(値引き)に直営店とは違った特徴がみられる
事が多いです。
それが良い方向に違う(仕入易い)お店と、悪い方向(仕入難)に違うお店と
ありますが、前者の場合はチャンスですね。
ブックオフ以外にも、TSUTAYA(ツタヤ)も直営、フランチャイズがありますよね。
こちらもやはり、セールのタイミングや値付けの特徴なんかが違ったりします。
そういった店舗ごとのカラーの違いも観察して、
仕入れに活かして行きましょう。
本日は、セールせどりについて書いてみました。
セールでの仕入はせどりの基本です。
攻略の基本は、そのお店や系列の特徴をよく知る事です。
商品リサーチに多くの時間をかけるのも大事ですが、
もしも行き詰った時は、
その時間の半分を店舗リサーチに当ててみては
いかがでしょうか。
それでは今日はこの辺りで。
以上、ゆうがお届けしました。