以前、このような記事を書きました。
検討している方に向けて、私のリサーチ結果を発表したいと思います。
けっこう真剣に検討中なのです。
毎年、確定申告には、かなり時間を取られていて、
「この時間、仕入に行ければ、どれだけ稼げるんだろう?」と
よく考えていました。クラウド会計ソフトにかえて、申告にかかる時間を
少しでも削れたら、ものすごく対費用効果が高いと思うのです。
それではさっそく、行ってみましょう。
代表的なクラウド型ソフトは、マネーフォワードクラウド会計とFreee(フリー)の2種類
ある程度メジャーなものを選ぼう
クラウド型会計ソフトは、現在はまだ発展段階ということもあり、
従来のダウンロードタイプの会計ソフトよりも、インターネットから拾える
情報量(操作方法・トラブル時の解決方法など) が、まだまだ少ない状況です。
ネットで解決策を探がすのが難しいというケースも想定できます。
現時点で、せどりで青色申告(または白色確定申告)をするために導入して、
メリットを享受できるソフトとなると、この2種類になりそうです。
この2種類のソフトであれば、使用者も多く、 操作方法や処理に迷った場合に、
ネットで解決事例をリサーチできる可能性が高いと思われます。
(もちろんサポートもあります。両者とも、基本プランでは、
チャット&メールでのサポートです。)
それでは、この2種類のクラウド型会計ソフトの特徴を見ていきましょう。
Freee(フリー)
まずは、freee(フリー)というクラウド型会計ソフトからいきましょう。
1.シェアNo.1
データが約1年前と少々古いですが、現時点でシェアNo.1サイトです。
(2016年2月のデジタルインファクト調べ)
これに続く第2位は、従来のダウンロード型(インストールタイプ)ソフトの老舗メーカー「弥生」 の「やよいオンライン」、
そして第3位に、後で紹介する「MFクラウド会計」が続きます。
2.完全自動仕分け機能
これはFreeeが、特許を取得している技術で、このソフトの最大の「売り」になります。
「通信費」として、一度Freeeに学習させると 、次回からは、カードの取引履歴から
読み取ったデータを完全自動で登録までしてくれるのです。
これは、ちゃんと使いこなせればすごく便利な機能ですね。
もちろん、カードの取引先が「amazon」 などであった場合は、「仕入」として商品を購入した場合もありますし、プリンターのインクなど「消耗品費」で記帳したいものあります。
せどりの勉強で書籍を購入した場合には、「新聞図書費」に振り分けたいですよね。
こういったものは、その都度選択する事になります。
3.手動での取引入力は、従来の会計ソフトとは、使い勝手が違う。
会計知識がなくても、簡単に経理ができるソフト、確定申告ができるソフトというのが、Freeeのコンセプトであると思われます。
お金の流れを「収入(入ってくるもの)」と「支出(出て行くもの)」という
2つに分けて、入力を進めていく形式が取られています。
直感的でとてもわかりやすいのですが、いざインターネットで、
この取引はどうゆう仕訳になるのかを調べると、
出てくるものはほとんど、「貸方借方」 を使って説明してあるので、
そういう面では、少し手入力が大変かもしれません。
4.料金
「スターター」プランが、月額 980円(税抜き)で、
「スタンダード」プランが、月額1980円(税抜き)です 。
無料プランは、データの保存期間が1か月間ということです。
つまり1か月以内に登録したデータしか見ることが出来ません。
なので強引にすべてを1か月以内で終わらせられば、フリープランでも
確定申告できなくはないのですが、その後の保存などを考えると、ちょっと心配です。
またせどりは物販ビジネスです。つまり在庫があり、「棚卸」をしなくてはなりません。
棚卸在庫の登録が出来ないのです。これはではちょっと使えませんね。
なので、年商で1000万円以上の方は、やはりスタンダードプランという事になりますね。
つまり、 せどりでFreeeを使うならば、スタンダードプラン(月額1980円税抜)を
選ばなくてはならないのです。
そうなると年額約2万5千円ちょっとという計算になりますね。
税理士さんに頼むことを考えると割安ですし、これで、従来の会計ソフトより
大幅に効率化できるとなれば、導入するのもありでしょう。
とりあえずは、無料プランに登録して、操作性などの確認が必須ですね。
その上で、導入を本格的に検討しても遅くはなさそうです。
FREEE(こちらから無料登録出来ます)
マネーフォワードクラウド確定申告(旧名MFクラウド会計)
さて次はマネーフォワードクラウド会計の特徴について調べていきましょう。
MFクラウド会計という名前で有名なソフトでしたが、
現在、「マネーフォワードクラウド確定申告」という名前にリニューアルされました。
1.半自動仕分け機能
提示してくれます。その仕訳でOKならば、登録ボタンを押せば、仕訳完了です。
2.貸方借方の従来の仕分けシステムにも対応
従来型の会計ソフトで使う、登録方法にも対応しているため、手動で入力する際には、Freeeよりも、融通が利きます。
というような、従来の仕訳表記で、振替伝票を使って入力する方法も簡単に出来ます。
これは、私のような乗り換え検討組みには嬉しいですね。
いくら自動化が進んでいても、必ず手動で入力しなくてはならない仕訳は発生しますので、
その際の使い勝手と拡張性(融通が利くかどうか)は重要なポイントになります。
わかりづらく、補助科目が設定できない(かわりに品目・取引先の項目を使うようです)
など、従来の会計ソフトに慣れていると、ちょっと最初は戸惑うかもしれません。
3.料金
料金プランは「フリープラン」 「ベーシックプラン」「あんしん電話サポート付きベーシックプラン」と3つのコースが、用意されています。
そのためせどりで、確定申告をするという方には、ちょっと厳しいかもしれません。
2018/11/28:最新内容に追記更新
仕入れ回数が少ない人なら、ギリギリいけるでしょうか?
いや、無理だな(笑)どう考えても・・・。
ただこちらは、Freeeと違い、1ヶ月経つとデータが見えなくなってしまう
ということはありません。
電話サポート付きのプランは、月払いがなく、年間契約で、 17,200円(税抜)です。
せどりで使うなら、月額800円(税抜)のベーシックプランがいいでしょう。
このプランで、電話サポート以外は機能制限がなく使えるので、
価格面ではMFクラウドに軍配が上がりそうですね。
4.その他
自動で取り込む機能が装備されているようです。
(以下マネーフォワードクラウド会計公式ホームページより抜粋)
Q.「Amazon.co.jp (出品者アカウント)」と 「Amazon.co.jp (出品者アカウント)決済期間集計」の違いは何ですか?
1. Amazon.co.jp (出品者アカウント)
取引の単位で売上データが取得されるため、個別の取引ごとに仕訳を行うことが可能です。
2. Amazon.co.jp (出品者アカウント)決済期間集計
取引単位ではなく、決済期間(通常は2週間の周期)ごとの集計と、
仕訳登録が可能です。取引単位では仕訳数が多くなってしまう場合に
ご利用ください。
私はいつも、決算期間(2週間)ごとに、売上を仕訳登録しているので、
このQ&Aにある「Amazon.co.jp(出品者アカウント決算期間集計)」の機能が
そのまま使えそうです。
1.売掛帳に決算期間末日の日付で「売上」を記帳
2. 対応する入金が、銀行口座に入った日付で、「振替伝票」で処理
という、手順で対応していたのですが、
もしも、アマゾンの売上データを自動で取り込んでくれて、同じく自動で取り込んでおいた、銀行口座の入金額と紐付けが出来るのならば、ものすごく時間短縮になります。
(上記リンクから無料で30日間のお試しができます。)
両者に共通の機能
これは特に差がなく、両ソフトが備えている機能です。
1.青色申告と白色申告、両方に対応
青色申告をするか白色申告をするかを選択できます。
2.銀行口座及びカードの取引履歴の自動取得
この機能も、両ソフト遜色なく使えます。クラウド会計ソフトの目玉機能です。
これが出来る事により、従来型のダウンロード版ソフトと較べて、
圧倒的な効率化が図れるわけですね。
※ Amazonの売上集計の自動取込はFreeeも対応していています。
あのくそ面倒臭い細かい作業から解放されるなら、
それだけでも大変に魅力的です。
せどりで使う場合、マネーフォワードクラウド確定申告がやや有利か?
Freeeは、月額980円(税抜)のスタータープランでは、棚卸データが登録できないため、
もう一つ上のプラン月額1980円(税抜)のスタンダードプランを選ばなくてはなりません。それに対し、MFクラウド会計では、月額800円(税抜)で、
ほぼ全ての機能が制限なしで使えます。
Freeeは、デモ画面や入力のフォーマットを見ていると、とても直感的にわかりやすく
操作ができそうなので、非常に魅力を感じていたのですが、この点が残念でなりません。
私が使うならば、マネーフォワードクラウド確定申告という結論なります。
まとめ
「まずは無料登録をして、少しでもさわってみよう」
以上、私が考える両者の違いとおすすめを書いてみました。
基本的には、どちらのソフトも遜色なく、
非常に優秀な機能を備えていると感じました。
これらをうまく使いこなせれば、従来のインストール型ソフトよりも、
確定申告の作業を格段に効率化でき、短時間で完了させることが出来るようになりますね。
自分に合う合わないが決め手になってくると思うので、
両方の無料版をさわって見て、より分かりやすく、
操作にストレスがない方を選ぶのが良いでしょう。
Freeeよりもマネーフォワードクラウド確定申告になると思います。
せどらーですから、値付けには厳しいですよ。私は。
両方とも機能制限はあるものの、無料での登録ができるようになっています。
まずは、無料版をさわってみて、 「よし、いける!」となったら、
そこで初めて、有料プランに切り替えましょう。
今年の3月15日に間に合わせるべく、クラウド会計ソフトを導入する予定の方は、
すぐにでも、無料登録して、操作方法を確認して、導入できるかどうかを
検討して下さいね。
また、実際の確定申告の際には、どんな会計ソフトを使うにせよ、
以前書きましたこちらの記事が、参考になると思いますので、
よろしければ、あわせてご覧ください。
それでは、今日はこの辺りで。ゆうがお届けしました。